3Dプリンターの活用企画!
2017/07/26 18:00
みなさんこんにちは!
Simplify3D社はFFF型3Dプリンター用高機能ソフトウェアSimplify3D バージョン4.0を発表しました。開発継続から5年経ち、Simplify3Dはデュアル射出用ウィザードやインタラクティブなプリントシミュレーション、カスタマイズ可能なサポート材、高速スライスまでカバーした最適な3Dプリントソフトウェアのメジャーアップデートとなります。
Simplify3Dは前バージョン3に引き続きGenkeiが日本語版の監修を行い、Simplify3Dの日本コミュニティに提供を開始します。
可変プリント設定
3Dプリントのソフトウェア設定によって大きく造形クオリティが左右されることがよく知られています。様々な形状によってそれぞれに合った設定を用意すればより造形クオリティが上がります。バージョン4からは可変プリント設定ウィザードを搭載し、革新的に簡単に造形モデルの部分部分にあった造形設定を割り当てることが可能になりました。
ハイエンドCNCマシンソフトウェアに見られるような細かい設定がSimplify3Dで可能になりました。
3Dモデルの部分部分に造形設定を変えられることによって、造形後のモデルに強度や重心等を加味することが可能になり軽量且つ強度のある造形なども可能になりました。
例えばこのチェスの駒場合それぞれのパートに適切なプリント設定を複数割り当てることによって軽く、丈夫で重心を下部に持たせつつ造形速度も22%向上した3Dプリントを行うことが出来ました。
ダイナミックフィーチャーサイジング
FFF/FDM型3Dプリンターの限界の一つとして、ノズル径が最薄部分の造形です。多くのガイドラインは1mm以上の厚みをどの部分にも持たせなければならないと書いてある、しかしバージョン4.0からは技術の進歩によりこの難点を遂にカバーしました。
バージョン4.0ではノズル径より薄い部分が存在する部分に対してダイナミックに射出を絞ったり、また必要在れば開放し形状に沿った自動射出コントロールを可能にしました。
これによってより小さい物も正確に造形できるようになり、また同機能でモデル内部の薄い部分や細かい部分の対応や、水漏れなどを防ぐための面閉じの処置も最適化されました。
例としてファンブレード(下写真)は厚みのある部分と上部最薄部分の比較が見て取れます。この新しい技術はさらにSLAやSLSなどの他の3Dプリント方式との境界線を薄くしていくものとなります。
劇的に向上したモデル基盤
より複雑なモデルの造形を成功させるには造形開始直後のブリム、ラフト、サポート材などの基礎部分の造形がメインのモデルの安定した固定に大きく関係しています。
バージョン4からは全ての構造体に基礎部分を追加させることが出来るようになり、始めにサポート材の根元にも基礎構造を追加することで背の高い造形物に付くサポート材も安定した構造を保つことが出来るようになりました。また、サポート材の上部に設定可能な高密度サポートエリアでは遂に射出ヘッドを変更することが可能になり、例えば高密度サポート材の部分のみ溶ける素材に割り当てることによって大量のサポート材の削減に貢献するとともに剥がれやすく美しい仕上がりになります。
多くの3Dプリンターはベッド面との定着率を上げるために最初のレイヤーにラフトを必要としていますが、バージョン4からは新しいラフト生成アルゴリズムを搭載し、更に剥がしやすいラフト構造体から造形化のになりました。 前回のラフト構造体から約50%も素材を削減し、40%も造形速度向上を達成しました。
バージョン4のその他追加機能
バージョン4ではコミュニティからのリクエストのあった多くの追加機能を実装しました。
アニメーションプレビューではエクストルーダーのシュミレーションを個別の射出樹脂に乗るように表示されたり、全く新しいブリッジアルゴリズム、メッシュツールの向上や新しいデュアル射出オプションやその他多くを実装しました。
また全てのアップデート情報はSimplify3Dのウェブサイトをご覧ください。
バージョン4.0は全てのSimplify3Dユーザーに無料でアップグレード提供されます。