3Dプリンターの活用企画!

2016/04/13 17:49

今回はとても精巧に出来ているガイコツのモデルをTrino2 3Dプリンターで綺麗にプリントしてみました!


皆さんサポート材はご存知ですか? 

サポート材は3Dプリント時、プリントしたい造形物が部分部分空中に浮いていたり(人間の手足とか)
崖に生えている草木のようにいきなり宙にせり出している部分を造形するために必要な機能です。

簡単に例えると建物を建てる時に必要な「足場組み」のような構造体を同時にプリントするという感じです。



さて3Dプリンターにとってサポート除去作業は手間のかかる部分の1つでした、
サポート材がびっちりと造形物に張り付いてしまいなかなか剥がしずらかったからです。

しかーし!Genkeiで取り扱っているSimplify3Dソフトウェアを使用してプリントすると簡単に剥がしやすくなります。
今回の造形サンプルは人間の頭骸骨、プリント素材は白色のPLAです。 

当初思っていたより相当リアルな質感でプリントができました、さすがTrino2ですね。
ところどころサポート材が形成され空中に浮いている部分もしっかりとプリントされています。


この目の中と頬骨の下にくっついているのがサポート材で、プリントが完了した後で剥がします。




そしてそしてサポート材を手で除去するとー こんな感じになりました!
サポート材を取り除くとこの通り!

裏側もこの通り!

従来のソフトではサポート材はかなり密着して取れにくかったのがちょっと苦労しましたが、
今回はペンチや指だけでペリペリとサポート材を剥がすことができました。 

除去時間はなんと30秒

今回は複雑なモデルでどのようにサポート材が付くのかをご覧いただくためガイコツモデルにしました。
細かい歯や根元の形状もくっきり出ますので、医療関係の方にもオペシミュレーション、院内コミュニケーション、学会用、患者さんとのコミュニケーション等にお使いいただけるでしょう。

何かご質問ありましたらいつでもお問い合わせください。



使用した3Dプリンターはこちら
 
使用したソフトはこちら  



プリント設定
素材:Genkei標準のPLA 白色
プリント温度: ノズル210度 ベッド55度
プリントスピード:55mm/s
積層ピッチ:0.2mm
埋め密度:10%
サポート材:密度40%
その他:ラフト(下敷き)機能オン